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さつま福永牛の「脂の融点13℃」が意味すること。なぜ口でとろけるのかを科学的に解説

少し前のことになりますが、ご来店いただいたお客様から「なんでこんなに口でとろけるんですか?霜降りって、もっとギトギトしてるイメージだったんですが」とおっしゃっていただいたことがあります。

嬉しいお言葉でした。と同時に、「そうか、この違いをきちんと言葉にしてお伝えしたことは、あまりなかったな」と気づいた瞬間でもありました。

牧場を経営しながら焼肉店を営んでいると、毎日当たり前のように接している数字や事実が、お客様にとっては「初めて聞く話」であることが多い。今回は、さつま福永牛の脂質の特徴について、できるだけ分かりやすく、でも正確にお伝えしたいと思います。

こんな方におすすめ

  • ✅ 霜降り和牛を食べるといつも胃がもたれる、と感じている方
  • ✅ 「脂の融点」や「MUFA値」という言葉を見かけたけれど意味がよくわからない方
  • ✅ さつま福永牛がなぜ他の和牛と違うのか、根拠を知りたい方
  • ✅ ギフトや贈答品に和牛を選ぶ際、「なぜこれか」を人に説明できるようになりたい方
  • ✅ 鹿児島・天文館で本物の和牛体験を探している方
さつま福永牛の「脂の融点13℃」が意味すること。なぜ口でとろけるのかを科学的に解説 | さつま福永牧場直営ギュウドウ 熟成焼肉 Gyu do!(ギュウドウ)本店 個室焼肉 牛道はなれ

「融点13℃」——この数字が持つ、本当の意味

脂の融点とは、固体の脂が液体に変わる温度のことです。

一般的な和牛の脂の融点は、だいたい15〜20℃と言われています。これは、口の中の温度(約36〜37℃)でも溶けるので、和牛は「口どけが良い」と表現されます。

さつま福永牛の脂の融点は、13℃。

数字だけ見ると「2〜7℃の差」に聞こえるかもしれませんが、体感としてはかなり異なります。13℃は、春の気温に近い温度です。つまり、室温に置いておくだけで、さつま福永牛の脂はすでに溶け始めている状態に近い。口に含んだ瞬間のとろけ方が、ほかの和牛とは根本的に違うのはこのためです。

「なんでとろけるんですか?」というお客様の疑問への答えは、ここにあります。溶ける温度が、体温よりずっと低いから。物理的な必然として、口の中で溶けるのです。

なぜ融点が低くなるのか——MUFA値62%という脂質の構造

融点を決めるのは、脂を構成する「脂肪酸の種類と比率」です。

脂肪酸には大きく分けて、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。飽和脂肪酸は融点が高く、常温で固まりやすい。一方、不飽和脂肪酸——とくにオレイン酸に代表されるMUFA(一価不飽和脂肪酸)——は融点が低く、液体状になりやすい性質を持っています。

さつま福永牛のMUFA値は、平均62%(2026年現在)。つまり、脂の6割以上がオレイン酸を中心とした「溶けやすい脂」で構成されているということです。オリーブオイルに多く含まれる脂肪酸と同じ種類、と言えばイメージしやすいかもしれません。

なぜこの数値を実現できているのか。それは飼育方法に理由があります。

私たちの牧場では、肥育後期に地元農家と連携した良質な粗飼料を土台に、大豆・米ぬかなどを蒸してつくる「炊き餌」を給餌しています。また牛舎ではジャズやクラシック音楽を流し、牛にとってストレスの少ない環境を整えています。こうした飼育環境の積み重ねが、脂質の構成比に影響を与えていると考えています。

ICTセンサー付きの首輪で牛ひとりひとりの体調を管理し、年間出荷約600頭のうちA4等級以上が9割——これは偶然ではなく、繁殖から肥育、出荷まで完全自社管理の一貫経営だからこそ維持できる数字です。

✓ ここまでのポイント

  • さつま福永牛の脂の融点は13℃。和牛平均(15〜20℃)を大幅に下回り、口に含んだ瞬間にとろける物理的な根拠がある
  • MUFA(一価不飽和脂肪酸)値が平均62%と高く、脂の構造そのものが「溶けやすい」組成になっている
  • 炊き餌・アニマルウェルフェア・ICT精密管理という飼育環境の総体が、この数値を支えている

「胃もたれしなかった」——お客様の声が教えてくれたこと

数値の話をしてきましたが、実際のところ、お客様がいちばん実感されるのは食べた後の感覚です。

「焼きすき焼きは牛の旨味が凝縮した最高の一皿。シャトーブリアンはお口でとろける」

食べログ(牛道はなれ)ご利用のお客様

「鹿児島で牛の畜産をやっている友人から紹介。都内でこれだけの肉なら2倍以上のお会計のはず。本当に連れてきてもらって良かった」

TripAdvisor掲載のお客様

「口でとろける」という表現は、よく使われます。でも「胃もたれしない」という声は、少し違う種類の感動だと思っています。霜降りを食べた後の重さ、脂のしつこさ——そういう経験が積み重なって、「霜降りは苦手」と感じるようになった方は少なくありません。

融点13℃・MUFA値62%という数値は、食べた後の身体の感覚にも直結しています。消化の負担が少ない脂質構成であることが、「さっぱりしている」「もたれなかった」という声に繋がっているのだと考えています。

脂が苦手なお客様にも、赤身中心のセレクションへの変更を承っています(ご来店の際にスタッフへお声がけください)。さつま福永牛の赤身は、脂のない部位でも旨味がしっかりしています。それも、丁寧な飼育から生まれる味です。

日本一という称号の、もう一つの意味

2013年、全国肉用牛枝肉共励会で名誉賞(最高賞)を受賞しました。さらに全国肉事業枝肉共励会ではグランドチャンピオンを4度獲得し、最新は2025年のことです。

受賞の話をするのは自慢がしたいからではなく、「なぜこの肉を選ぶのか」を皆さんが人に伝えるための材料になると思っているからです。

記念日に、接待に、大切な方へのギフトに——さつま福永牛を選んでいただくとき、「日本一を獲った牧場の直営店だから」という一言があると、その選択に確かな根拠が生まれます。数値と実績が揃っているということは、品質が「この牛だけたまたま良かった」ではなく、再現性があることの証明でもあります。

私が人工授精師の資格を持ち、繁殖から関わっているのも、そのためです。一頭の命の始まりから、食卓に届くまで。その全工程を自分たちの手で完結させることが、品質の安定につながると信じています。現在、鹿児島県さつま町の牧場では肥育牛約1,100頭・繁殖牛約450頭・子牛約300頭、合計約1,850頭を飼育しています。それぞれの牛に向き合いながら、年間約600頭を出荷しています。

鹿児島・天文館で、この脂の融点を体験してほしい

数字や理屈をいくら並べても、実際に口に入れた瞬間の体験には勝てません。

熟成焼肉Gyudo!(ギュウドウ)本店では、ランチなら1,870円から、さつま福永牛を味わっていただけます。天文館通駅から徒歩2分、センテラス天文館のすぐ近くです。「まず試してみたい」という方には、ランチが入りやすいかもしれません。

記念日や接待で個室をご希望の方には、すぐそばにある「個室焼肉 牛道はなれ」をご案内しています。完全個室(2名〜最大16名)で、シャトーブリアンのコースや焼きすき焼きなど、さつま福永牛を多彩な調理法で堪能いただけます。スタッフがアテンドし、焼き加減を見ながらベストな状態でお出しします。

融点13℃の意味は、テキストで読むより、食べた後の感覚で理解していただけると思います。ぜひ一度、天文館へ。

まとめ

さつま福永牛の「脂の融点13℃」とは、和牛の平均(15〜20℃)を大幅に下回る数値であり、口に含んだ瞬間にとろける理由を物理的に説明するものです。その背景にはMUFA値62%という脂質構成の特性があり、炊き餌・アニマルウェルフェア・ICT精密管理という飼育の積み重ねが支えています。

「なぜこんなにとろけるのか」「なぜもたれないのか」——その答えは、牧場から食卓までの全工程にあります。

ご来店のご予約、贈答・ギフトのご相談など、お気軽にどうぞ。スタッフ一同、皆様のご来店をお待ちしております。

📞 お電話でのご予約・お問い合わせ: 0992232044

🥩 熟成焼肉Gyudo!ご予約<24時間受付>(本店ランチ・ディナー)

🏮 個室焼肉牛道はなれご予約<24時間受付>(完全個室・記念日・接待)

  • この記事を書いた人

gyudo-fukunaga

福永(株式会社牛道役員) 1級フードアナリスト・管理栄養士・日本箸教育講師・25年間の学校栄養教諭経験を経て、食品安全管理の知識と、現在の食肉業界での実務経験を活かし、消費者の皆様に安心・安全な食品選択のための情報を提供している。

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