「鹿児島に来たのに、観光地のお土産店で買った和牛を食べただけで帰ってしまった」
「どこが本当においしい牧場なのか、調べてもよくわからなかった」
「産地に行って直接買いたかったけど、農場に入っていいのかどうかも知らなかった」
鹿児島を旅する方から、こういった声をときどき耳にします。鹿児島は黒毛和牛の一大産地として全国に知られていますが、「牧場で食べる」「育てている現場を見る」という体験は、まだまだ一般的ではありません。
私たちさつま福永牧場は、鹿児島県薩摩郡さつま町で肥育牛約1,100頭・繁殖牛約450頭・子牛約300頭、合計約1,850頭を飼育し、年間約600頭を出荷しています。繁殖から肥育、加工、販売、そして天文館の飲食店まで一貫して自社で手がける六次産業化の牧場です。オーナーの福永充は、そんな牧場の可能性についてよくこんなふうに話します。
「自分が育てた牛を、育てた場所で食べてもらえたら——それが一番の幸せだと思うんですよね」
まだ実現していない夢ですが、その夢が旅行者や食の愛好家にとってどんな体験になりうるか、今日は少し想像を膨らませながら書いてみたいと思います。
こんな方におすすめ
- ✅ 鹿児島旅行で「本物の和牛体験」をしたい方
- ✅ 産地直送・農場見学に関心がある方
- ✅ 子ども連れで食農体験を探している方
- ✅ 「育てた場所で食べる」という体験に価値を感じる方
- ✅ 今すぐさつま福永牛を天文館で味わいたい方

牧場見学が「旅の主役」になる時代
北海道のチーズ工房、山形のさくらんぼ農園、熊本の阿蘇牧場——産地に直接足を運んで、作り手の顔を見ながら食べる体験は、観光の形として確実に広がっています。「どこで食べたか」ではなく「誰が育てたものを、どこで食べたか」が、旅の記憶を決定づける要素になってきました。
鹿児島もその流れの中にあります。2025年、鹿児島港へのクルーズ船寄港は過去最多の183回を記録。欧米豪・アジアからの旅行者が急増する中で、「本物の産地体験」への需要はこれまでにないほど高まっています。
そういう背景の中で、さつま福永牧場が将来的に構想しているのが、牧場見学ツアーとBBQ体験の開放です。想定される体験はこうです——広大な緑の牧場で、黒毛和牛たちが草を食む姿を間近に見る。ICTセンサー付きの首輪で一頭一頭の健康状態を管理しているという話を聞く。牛舎でジャズが流れている理由を知る。そして、その牛から生まれた肉を、その土地の風の中でBBQとして味わう。
これは単なる観光体験ではありません。「なぜこの肉がおいしいのか」を五感で理解できる体験です。
「炊き餌」と「融点13℃」——育て方が味に直結する理由
牧場体験が特別なのは、「作り方」を知ることで「味」への理解が変わるからです。
さつま福永牛のMUFA(一価不飽和脂肪酸)値は平均62%、脂の融点は13℃。和牛の平均的な脂の融点が15〜20℃とされているのに対して、この数値は国内トップクラスです。口に含んだ瞬間にするりと溶け、後味がしつこくない——それは、数値として証明された特性です。
この品質を生み出している要因のひとつが、肥育後期に給与する「炊き餌」です。大豆や米ぬかを蒸してつくるこの餌は、地元農家との連携で成り立っています。牛の排泄物は堆肥として農家に還元され、農家はその堆肥で育てた原料を牧場に届ける。この循環の中で、さつま福永牛の品質は育まれています。
牧場見学ツアーでこういった話を聞いた後に食べるBBQは、きっと違う味がするでしょう。「この脂が溶けやすいのは、炊き餌のおかげなんだ」という理解が、一口の感動を深くします。知識と体験が重なる瞬間です。
オーナーの福永充が人工授精師の資格を持ち、34年以上にわたって牛と向き合ってきた経験——それが牧場見学を通じて旅行者に伝わるとき、「食べる」という行為の意味が少し変わる気がします。
✓ ここまでのポイント
- 産地でBBQや見学ツアーを体験することで、「なぜおいしいか」を五感で理解できる
- さつま福永牛はMUFA値62%・融点13℃という科学的に証明された品質特性を持つ
- 炊き餌・循環型農業・ICT管理という独自の飼育方法が、味の背景にある
「道の駅」という、今できる産地体験
牧場体験ツアーの開設を心待ちにしている方に、今すぐできる「産地に近い体験」をご紹介しておきます。
鹿児島市から約60km、さつま町に「和牛の道の駅」として福永畜産の直売所があります。ここでは、スーパーや飲食店では入手できない希少部位を当日限りで産地価格で購入することができます。
実際に訪れた方からはこんな声を聞いています。「天文館のお店で食べて感動して、牧場のある場所まで行ってみたくなった。直売所でランプやトモサンカクを買って、宿でこっそりホットプレートで焼いた。あの旅は一生忘れない」——そう話してくれた県外からのお客様がいました。天文館の食体験が、産地への旅を動機づけた。その逆方向の旅もあります。
ドライブがてらさつま町を訪れ、直売所で肉を買い、その足で天文館の本店へ立ち寄るという旅のルートも、実は少なくない数のお客様が辿っています。牧場と天文館、この二点を結ぶ旅が、いつかBBQと見学ツアーという体験で完成する日を、私たちも楽しみにしています。
「鹿児島で牛の畜産をやっている友人から紹介。都内でこれだけの肉なら2倍以上のお会計のはず。本当に連れてきてもらって良かった」
TripAdvisorより(来訪者のご感想)
「日本一を食べた」という旅の記憶
全国肉用牛枝肉共励会の名誉賞(最高賞)を受賞したのは2013年のこと。そして2025年、全国肉事業枝肉共励会でグランドチャンピオンを獲得しました。通算4度目の受賞です。
こうした受賞歴は、数字としての品質証明であると同時に、「旅の話のネタ」になります。「鹿児島で、日本一を獲った牧場の直営店で食べた」という事実は、帰宅してから友人に話したとき、聞き手の目を少し輝かせます。
TripAdvisorでの評価は4.4点、トラベラーズチョイスも受賞しています。海外からの旅行者が「本物かどうか」を調べるとき、こうした客観的な評価が判断材料になります。さつま福永牛は現在、アジア圏・EU・アメリカへの輸出も進めており、海外市場でも「さつま福永牛」のブランドとして認知が広がりつつあります。
もしBBQ体験ツアーが実現すれば、鹿児島を訪れた外国人旅行者が「あの牧場でBBQをした」という体験を自国に持ち帰ることになります。それは口コミとして、SNSとして、何万人かの目に触れる鹿児島の記憶になるかもしれません。
「焼きすき焼きは牛の旨味が凝縮した最高の一皿。シャトーブリアンはお口でとろける」
食べログ(個室焼肉 牛道はなれ)より
まとめ——夢の牧場体験が実現するその日まで、天文館で待っています
さつま町でのBBQと牧場見学ツアーは、まだ構想段階です。でも、この夢を語るとき、オーナーの福永充の表情は少し子どものようになります。「牛を育てている現場を見てもらって、その肉を食べてもらう。それができたら本当に最高なんですよ」。
その夢が形になるまでの間、天文館の熟成焼肉Gyudo!(ギュウドウ)と個室焼肉 牛道はなれが、その体験の「入口」であり続けます。
ランチは1,870円から。ディナーのコースは7,986円から。完全個室のはなれでは、焼きすき焼きやシャトーブリアンを含む特別なコースをご用意しています。鹿児島を訪れたその日に、「育てた人の名前がついた牛」を食べるという体験は、今この瞬間から始められます。
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