「霜降りって、正直つらいんですよね」——そう打ち明けてくれたのは、はなれを接待でご利用いただいた60代の常連のお客様でした。
昔は焼肉といえば豪快に霜降りを楽しんでいたが、年齢を重ねるうちに胃への負担が気になるようになった。でも、せっかくの接待で「赤身しか食べられなくて」とは言い出しにくい。そういう葛藤を抱えたまま来店されたそうです。
ところが、さつま福永牛のシャトーブリアンを口にした瞬間、「あれ、これ食べられる」と驚いたとおっしゃっていました。霜降りなのに重たくない。脂の甘みは感じるのに、胃に残らない。その感覚の正体には、ちゃんとした科学的な理由があります。
今回は、和牛の脂質を語るうえで欠かせない「MUFA(一価不飽和脂肪酸)」という概念と、さつま福永牛がなぜ「脂っこくない」と言われるのかを、具体的な数値とエピソードを交えてお伝えします。
こんな方におすすめ
- ✅ 霜降り和牛が苦手・胃もたれが心配な方
- ✅ 和牛の「美味しさの仕組み」を科学的に知りたい方
- ✅ さつま福永牛の品質が「なぜ違うのか」を説明できるようになりたい方
- ✅ ギフトや接待で「選んだ理由を語れる」和牛を探している方
- ✅ 鹿児島・天文館で本物の焼肉体験を探している方

MUFAとは何か——「脂の種類」の話から始めよう
MUFA(ムファ)とは、Monounsaturated Fatty Acid(一価不飽和脂肪酸)の略称です。脂肪酸にはいくつかの種類があり、大きく「飽和脂肪酸」「一価不飽和脂肪酸(MUFA)」「多価不飽和脂肪酸」の3つに分類されます。
簡単に言うと、飽和脂肪酸は常温で固まりやすい脂。バターや牛脂のあの白くて固い部分です。一方、MUFAはオリーブオイルに多く含まれる脂肪酸で、常温でも液体に近い性質を持っています。
和牛の霜降りに含まれる脂がMUFA比率の高いものであれば、体温に近い温度でさらっと溶けやすく、消化吸収の際の負担も軽くなります。逆にMUFA比率が低く飽和脂肪酸が多い脂は、体内でも固まりやすく、胃もたれの原因になりやすい。
つまり、「霜降りが多い=脂っこい」は必ずしも正しくなく、「どんな脂が入っているか」が口当たりと体への影響を決めているのです。
さつま福永牛のMUFA値62%——この数字が意味するもの
さつま福永牛のMUFA値(一価不飽和脂肪酸の比率)は平均62%。これは国内トップクラスの数値です。一般的な和牛のMUFA値がおよそ50〜55%程度とされている中、約7〜12ポイントも高い。
さらに注目してほしいのが、脂の融点です。さつま福永牛の脂の融点は13℃。和牛の平均が15〜20℃とされているなかで、この数値は際立っています。
融点13℃とはどういうことか。人の体温は36〜37℃ですが、口の中に入った瞬間にすでに脂は溶け始める状態にある、ということです。お肉を口に含んだときに感じる「とろける」という感覚は、まさにこの融点の低さが生み出しているもの。食感として「重たくない」「後味がすっきりしている」と感じる理由が、この数値に集約されています。
冒頭の常連のお客様が「これ食べられる」と驚いた感覚は、感覚的なものではなく、数値として証明されていることなのです。
✓ ここまでのポイント
- MUFAとは一価不飽和脂肪酸のこと。比率が高いほど脂が溶けやすく、胃への負担が少なくなる
- さつま福永牛のMUFA値は平均62%・脂の融点13℃と、国内トップクラスの脂質特性を持つ
- 「霜降りなのに胃もたれしない」という体験は、科学的根拠のある話である
なぜさつま福永牛はこの数値を実現できるのか
品質の高い数値は、ある日突然生まれるものではありません。繁殖・肥育・出荷まで一貫して自社で管理しているからこそ、再現性のある品質が生まれます。
さつま福永牧場では、飼料にとことんこだわっています。肥育後期には、大豆・米ぬかなどを蒸してつくる「炊き餌」を給餌。地元農家産のワラや牧草を中心に使用した飼料構成が、脂質の形成に大きく影響しています。「何を食べさせるか」が、脂の質を決めているといっても過言ではありません。
また、アニマルウェルフェアへの取り組みも見逃せません。牛舎ではジャズやクラシック音楽を流し、牛にとってストレスの少ない環境を整えています。ストレスが少ない環境で育った牛は肉質が安定しやすく、脂の質にも好影響を与えると言われています。さらに、ICTセンサー付きの首輪で一頭一頭の体調をリアルタイムで管理。精密畜産と呼ばれるこの手法により、A4等級以上9割という安定した品質を年間を通じて維持しています。
オーナーの福永充は人工授精師の資格を持ち、子牛の生産から飼育・出荷・精肉・販売・飲食まで、すべての工程に自分たちの手が届いています。この完全一貫経営(六次産業化)があるからこそ、品質の根拠を明確に語れる。「なぜこのMUFA値を出せるのか」を説明できる生産者は、国内でもそう多くありません。
実際に食べた方の声——数値が体験に変わる瞬間
数値の話を続けてきましたが、最終的に大切なのは「食べた人がどう感じたか」です。いくつかのお客様の声を紹介します。
「鹿児島で牛の畜産をやっている友人から紹介。都内でこれだけの肉なら2倍以上のお会計のはず。本当に連れてきてもらって良かった」
TripAdvisorより(都内在住・30代男性)
「焼きすき焼きは牛の旨味が凝縮した最高の一皿。シャトーブリアンはお口でとろける」
食べログ(はなれ)より
「口でとろける」という表現は、まさに融点13℃という数値が生み出す感覚そのものです。こうした声は偶然ではなく、積み重ねられた生産技術と飼育環境の結果として生まれています。
通販でさつま福永牛をお取り寄せいただいた方からも、「霜降りなのにさっぱりとした口当たり」という声が届いています。遠く離れた場所で食べても、この脂質特性は変わりません。それが牧場直営の一貫管理が持つ、本当の強みです。
「脂っこくない霜降り」を天文館で体験する
鹿児島市・天文館の熟成焼肉 Gyudo!(ギュウドウ)では、このさつま福永牛を直接食べることができます。本店では、1,870円からのランチで気軽に体験することも可能。ディナーのコースでは、希少部位をはじめ、牧場直営だからこそ提供できるラインナップが揃っています。
「脂が苦手なんですが」と伝えてくれたお客様には、赤身中心のセレクションに変更した実績もあります(Rettyの口コミにも残っています)。一人ひとりの状況に合わせた対応ができるのも、牧場の背景を知るスタッフがいるからこそです。
本店店長のマエは、関東の大手スーパーで精肉部に勤めていた経験を持ち、肉の見る目は格別。「このお肉、実はこんな特徴があるんですよ」とさりげなく教えてくれる一言が、食事の楽しさを広げてくれます。
接待や記念日など、特別なシーンで完全個室をご希望の方は、個室焼肉 牛道はなれもご利用いただけます。同じさつま福永牛を、より洗練された空間でお楽しみいただけます。
まとめ——「なぜ美味しいか」を語れる肉を選ぶということ
MUFA値62%・脂の融点13℃。この2つの数値は、さつま福永牛を語るうえで欠かせない根拠です。「なんとなく美味しかった」ではなく、「なぜ美味しかったのか」を説明できる。そのことが、贈り物として渡すときも、接待の席で紹介するときも、食後に友人に話すときも、大きな意味を持ちます。
脂の質にこだわり、35年以上にわたって牧場から食卓まで一貫してつくり続けてきたさつま福永牛。2025年の全国肉事業枝肉共励会グランドチャンピオン受賞という最新の実績も、その積み重ねの証です。
「胃もたれしない霜降り」「口の中でとろける脂」を、ぜひ天文館で直接体験しにいらしてください。スタッフ一同、皆様のご来店をお待ちしております。
ご予約・お問い合わせは、お電話またはオンラインにて承っております。
📞 099-223-2044