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鹿児島焼肉ワインペアリングを初体験した話。「焼肉とワイン」がこんなに合うとは

結論から言うと、「焼肉にワインは合わない」は思い込みです。それも、かなり根深い思い込みでした。

この確信に至ったのは、ある夜のお客様との会話がきっかけでした。はなれ店長のタイチです。今日は少し個人的な話をさせてください。焼肉とワインの組み合わせについて、私自身が「あ、これは本物だ」と感じた瞬間の話です。

洋食の厨房で働いていた頃、私にとってワインは「料理に添えるもの」でした。シェフが食材に合わせてグラスを選び、ソースと呼応するように提案する——そういう世界を見てきた。だから正直に言うと、株式会社牛道に入社した当初、「焼肉にワイン」という発想は、頭のどこかで違和感として残っていたんです。ビールか焼酎だろう、と。

その思い込みが崩れた夜のことを、今も鮮明に覚えています。

こんな方におすすめ

  • ✅ 焼肉とワインの相性に興味はあるが、試したことがない方
  • ✅ 鹿児島・天文館でワインが楽しめる焼肉店を探している方
  • ✅ 接待や記念日に「ひと味違う」食体験を用意したい方
  • ✅ さつま福永牛の脂質特性について詳しく知りたい方
  • ✅ 「焼肉=ビール」の固定観念をちょっと疑ってみたい方
鹿児島焼肉ワインペアリングを初体験した話。「焼肉とワイン」がこんなに合うとは | さつま福永牧場直営ギュウドウ 熟成焼肉 Gyu do!(ギュウドウ)本店 個室焼肉 牛道はなれ

その夜、ソムリエ資格を持つ牧場オーナーがグラスを置いた

「タイチ、一緒に飲んでみよう」

声をかけてきたのは、代表の福永さんでした。焼肉ソムリエの資格を持ち、牧場の経営から店の料理まで深く関わるオーナーです。その日の夜、営業後にワインセラーから1本を取り出して、「このさつま福永牛と合わせてみてほしい」と。

テーブルに並んだのは、当日の営業で使った部位の切り落とし。ハラミとリブロースだったと思います。グリルして、まずそのまま食べた。いつも通りの味でした。旨い。言葉より先に体が反応する、あの感覚。

そしてワインを一口含んで、すぐに肉を食べた。

あ、変わる。口の中で何かが変わる。

うまく言葉にするのが難しいのですが、肉の甘みが広がる「奥行き」が変わったんです。脂のしつこさが消えて、赤身の旨味だけが前面に出てくる。それまで「塩とわさびが一番」と信じていた自分が、少し揺らいだ瞬間でした。

「さつま福永牛の脂は融点が低い」——この事実がすべての起点だった

後から福永さんに教えてもらったのですが、さつま福永牛の脂の融点は13℃です。一般的な和牛の平均が15〜20℃と言われているので、それより明らかに低い。つまり、口の中に入った瞬間にすっと溶けていく脂質構成になっています。

さらに、MUFA(一価不飽和脂肪酸)の値が平均62%。これは、いわゆる「体に穏やかな脂」の比率が非常に高いということです。オリーブオイルの主成分として知られる成分に近い性質を持った脂が、さつま福永牛にはたっぷり含まれている。

「この脂質の特性が、ワインの酸とタンニンと非常に相性がいい」と福永さんは言いました。

ヘビーな脂は、ワインのタンニンと衝突することがある。でも、融点が低くMUFA値の高いさつま福永牛の脂は、ワインと「喧嘩」しない。むしろ、ワインの酸が脂をすっきりと流して、肉の旨味成分だけが口の中に残る——そういう化学反応が起きているのだと。

洋食の厨房でワインと料理の相性を肌で覚えてきた私には、その説明がすとんと落ちました。脂の質が違うなら、合う飲み物の選択肢も変わる。焼肉でもビールではなくワインが成立する理由が、その夜初めて理論として繋がったんです。

「鹿児島で牛の畜産をやっている友人から紹介。都内でこれだけの肉なら2倍以上のお会計のはず。本当に連れてきてもらって良かった」

TripAdvisor レビューより

✓ ここまでのポイント

  • さつま福永牛は脂の融点13℃・MUFA値平均62%という国内トップクラスの脂質特性を持つ
  • この脂の「軽さ」が、ワインのタンニンや酸と相性よく調和する理由になっている
  • 洋食出身のはなれ店長タイチが、この夜に「焼肉×ワイン」の可能性を体感した

ワインセラーから選ぶ、部位別の合わせ方

その夜以来、私は少しずつ「どの部位にどのワインを」という経験を積み始めました。今ははなれのカウンターにワインセラーがあり、ソムリエ厳選のラインナップを取り揃えています。

個人的に感動した組み合わせをいくつかご紹介します。

シャトーブリアン × ブルゴーニュのピノ・ノワール
シャトーブリアンは、牛の中でも最も希少な赤身の部位です。さつま福永牛の場合、1頭からわずかしか取れない。その繊細な赤身の甘みに、ブルゴーニュのピノ・ノワールの軽やかな果実感は驚くほど馴染みます。タンニンが柔らかいので肉の繊細さを壊さず、むしろ甘みを引き立てる。これは声を出して驚きました。

焼きすき焼き × 甘口の国産ワイン
はなれの名物メニューのひとつが焼きすき焼きです。割り下の甘辛さと和牛の旨味が凝縮した一皿。これには甘みのある国産ワインが意外なほど合う。タレの甘さとワインの甘さが重なって、和の味わいがより丸くなる感じがあります。

ハラミ(横隔膜) × ローヌ系の赤
ハラミは香ばしく焼き上がり、噛むほどに旨味が出る部位。ここにはローヌ系のグルナッシュやシラーが合います。スパイシーな香りと肉の野性味が呼応して、「食べた」という満足感が倍になる。接待でこの組み合わせをご提案した際、「こんな焼肉は初めてだ」とおっしゃっていただいたことがあります。

「はなれ」で体験する、焼肉とワインの完全個室

牛道はなれは、扉と壁で完全に仕切られた個室です。2名様から最大16名様まで対応できます。

個室の中でワインを傾けながら焼肉を楽しむ——その体験が、接待や記念日に選ばれる理由のひとつになっています。会話が外に漏れない静けさの中で、グラスを合わせて、スタッフが最良の焼き加減でお肉をアテンドする。

よく「焼肉は自分で焼くからいい」とおっしゃる方もいます。でも、接待や記念日の夜に、焼き加減を気にしながら会話するのはもったいない。はなれでは、専属のスタッフがテーブルで焼き手を務めます。お客様は、目の前の方との会話に集中していただければ、最高の状態の肉が届きます。

「ここに連れてきてよかった」と思っていただける夜を作ることが、私たちの仕事です。

「焼きすき焼きは牛の旨味が凝縮した最高の一皿。シャトーブリアンはお口でとろける」

食べログ(牛道はなれ)レビューより

まとめ——「焼肉はビール」は、ひとつの選択肢に過ぎない

あの夜、福永さんがグラスを置いてくれなかったら、私はいまも「焼肉にワインは合わない」と思い続けていたかもしれません。

さつま福永牛は、全国肉用牛枝肉共励会で名誉賞(最高賞)を受賞し、全国肉事業枝肉共励会では2025年を含む4度のグランドチャンピオンを獲得しています。その肉の品質を支えているのが、MUFA値62%・融点13℃という脂質特性です。この特性があるからこそ、ワインと「喧嘩しない」。それが、私がこの組み合わせに確信を持てるようになった根拠です。

鹿児島・天文館の熟成焼肉Gyudo!本店では、カジュアルに焼肉とお酒を楽しんでいただけます。個室でゆっくりとワインペアリングを体験したい方には、完全個室の牛道はなれへ。ご予約の際に「ワインのペアリングに興味がある」とひとこと添えていただくと、その夜に合わせたご提案ができます。

一度試してみてください。「焼肉とワイン」の景色が変わります。

ご予約・お問い合わせはお気軽にどうぞ。お電話でもご相談いただけます。

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  • この記事を書いた人

gyudo-fukunaga

福永(株式会社牛道役員) 1級フードアナリスト・管理栄養士・日本箸教育講師・25年間の学校栄養教諭経験を経て、食品安全管理の知識と、現在の食肉業界での実務経験を活かし、消費者の皆様に安心・安全な食品選択のための情報を提供している。

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